1. 顎の痛みや口の開けづらさの原因

顎関節症による顎の痛みや口の開けづらさは、さまざまな原因によって引き起こされ、近年増加傾向にあります。その主な原因をご紹介します。
 

①顎関節や周囲の筋肉の過度な緊張

日常生活の中で、無意識のうちに顎に負担をかける習慣があると、関節や筋肉にダメージが蓄積されます。例えば、歯ぎしりや食いしばり、片側で噛む癖などが挙げられます。
 

②噛み合わせの不良

歯並びや噛み合わせが悪いと、顎関節にかかる力が偏り、関節のずれや炎症を引き起こします。特に歯列矯正をしておらず、片側に極端に負荷がかかる場合は注意が必要です。
 

③ストレスや生活習慣の影響

ストレスが溜まると無意識に歯を食いしばったりして、顎の筋肉に過度の緊張がかかりやすくなります。また、スマホやパソコンを長時間使用し、姿勢が悪くなると、顎への負担につながります。
 

④外傷や炎症

事故やスポーツによる衝撃、顎の感染症などによっても顎関節に問題が発生することがあります。
 
顎関節症の症状が軽度であれば、生活習慣の改善で緩和することもありますが、慢性的な痛みや口を開けるのに支障がある場合は、早めの歯科・口腔外科での診察を受けることが重要です。
 
 

2. 顎関節症はどの診療科？

顎関節症が疑われる場合、どの診療科を受診すべきか迷う方も多いでしょう。顎の不調を診察する診療科は、いくつか存在します。それぞれの特徴を見ていきましょう。
 

①歯科・口腔外科

顎関節症は「歯科・口腔外科」で診察を受けるのが一般的です。特に歯並びや噛み合わせが関係している場合は、歯科医院での診断と治療が効果的です。主に、マウスピース（スプリント）治療やかみ合わせの調整などを行います。
 

②耳鼻咽喉科

顎関節症の症状として耳の痛みや違和感を感じる場合、耳鼻咽喉科を受診するケースもあります。ただし、耳に異常がない場合は、歯科・口腔外科への受診が推奨されます。
 

③整形外科

顎関節の動きに異常があり、関節内部に炎症が起きている可能性がある場合は、整形外科で診てもらうことがあります。関節に炎症があるときは、薬での治療やリハビリを行うことがあります。
 

④その他の診療科

ストレスが原因となる歯ぎしりや食いしばりに、心理的な影響が大きい場合は、心療内科や精神科の受診が推奨されることもあります。
 
顎関節症の治療は、症状や原因に応じて専門的な対応が必要になります。まずは歯科・口腔外科を受診し、必要に応じて他の診療科と連携するのが一般的です。
 
 

3. 顎関関節症のセルフケア

顎関節症の症状を軽減するには、日常の習慣を見直し、ストレスを減らすことが大切です。以下は代表的なセルフケアの一例です。
 

①顎に負担をかける習慣を改善する

・片側ばかりで噛まない：食事は左右均等に噛む
・頬杖をつかない：顎に負担がかかる姿勢を避ける
・仰向けで寝る：うつ伏せや横向き寝は控える
・スマホ、PCの使いすぎない：下を向く時間が長くならないよう休憩をとる
 

②ストレスを減らしてリラックスする

・深呼吸：ゆっくり呼吸してリラックス
・軽い運動：ウォーキングやストレッチでストレス発散
・マッサージや温熱ケア：顎周りをほぐし、血行を促す
 

③顎のストレッチ＆マッサージ

・顎のストレッチ：「ア・イ・ウ・エ・オ」とゆっくり発音
・こめかみをマッサージ：円を描くように優しくほぐす
・頬の奥をマッサージ：指でゆっくり押して筋肉を和らげる
 
セルフケアを続けても改善しない場合は、専門医の診察を受けましょう。
 
 

4. 横浜市緑区の歯医者 長津田おさまる歯科クリニックの顎関節症治療

「顎に痛みがある」「口を開けると音が鳴る」「口が開きにくい」など、顎関節症の症状は人によってさまざまです。
症状が悪化すると、身体のバランスが崩れ、頭痛や腰痛、肩こりといった全身の不調につながることがあります。
 
横浜市緑区 長津田駅近くの歯医者 長津田おさまる歯科クリニックにご相談に来られる患者さんは、顎関節症でお悩みの方はもちろん「顎関節症かもしれない」と不安を抱えている方や、「なかなか改善しない」とお悩みの方なども来院されています。
 
患者さんの中には身体の不調の原因が顎関節症にあると気づかず、対応が遅れてしまうケースも多く見られます。先ずはご相談にいらしていただければと思います。
 
不安を抱えたまま治療に入るのは誰でも気が進まないものです。
長津田おさまる歯科クリニックでは、顎関節症の治療に際し、まず患者さんの症状や原因について丁寧にご説明し、ご理解いただいてから治療を開始いたします。納得して治療に臨んでいただけよう、治療中の不安や疑問点も、気軽にご相談いただける体制を整えています。
 
大切なのは、治療によって「すべてが元通りになる」ことではなく、「健康な生活を取り戻す」ことです。
長津田おさまる歯科クリニックでは、患者さんが再び健康な日常生活を送れるよう、しっかりとサポートいたします。
 
顎関節症は、多くの方が抱える可能性のある疾患ですが、適切な治療と予防により症状の軽減が期待できます。早期発見や生活習慣の見直しが重要で、軽度のうちに対応することによって、重症化を防ぐことが期待できます。
 
 
顎関節症は、顎の痛みや口の開けづらさを引き起こす疾患で、歯ぎしりやストレス、噛み合わせの問題が関与しています。適切な診療科を受診し、早期に治療を開始することが重要です。歯科や口腔外科を受診し、マウスピース療法や咬合調整、理学療法などを組み合わせて改善を目指しましょう。また、自宅でのケアも大切で、食生活の見直しやストレス管理が症状の軽減に役立ちます。
 
横浜市緑区 長津田駅周辺で顎関節症についてお悩みの方は長津田おさまる歯科クリニックまでお問い合わせください。
長津田駅徒歩1分の歯医者 長津田おさまる歯科クリニックでは、症状に合わせた適切な治療を提案し、健康な顎の状態を取り戻すサポートをいたします。

監修：長田 裕行

経歴：
昭和大学歯学部卒業
北海道大学予防歯科医局
熊澤歯科クリニック研修
神奈川県内歯科クリニック分院長
長津田おさまる歯科クリニック開業