1. 顎関節症のサインとは？原因と症状を知ろう

顎関節症は、顎の関節や顔の筋肉に問題があるときに発症することがあります。顎が痛む、口を大きく開けづらい、顎に異音がするなどの症状が特徴です。
 

①顎関節症の主な症状

・顎の痛み：口を開け閉めすると痛む
・関節音（カクカク・ジャリジャリ音）：口を開けたときに音がする
・開口障害：口を大きく開けられない
・顎の疲れや違和感：長時間話したり食事をすると疲れやすい
・頭痛や肩こり：筋肉の緊張
 

②顎関節症の主な原因

・ストレス：無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをする
・噛み合わせの問題：歯並びが悪く顎に負担がかかる
・生活習慣：片側ばかりで噛む癖、頬杖をつく、うつ伏せ寝
・外傷やケガ：顎に衝撃を受けたことがある
・就寝時・集中時の歯ぎしりや食いしばり：無意識に顎に力が入る
 
顎関節症は、日常生活の中で知らず知らずのうちに負担をかけることで発症することが多いため、原因を知り適切な対策を取ることが重要です。
 

2. 歯科医院での顎関節症の治療法とは？

顎関節症の治療には、症状の程度や原因に応じてさまざまな方法があります。歯科医院では、診断に基づいて適切な治療方法を提案します。
 

①診断

顎関節症の治療を始めるにあたり、正確に診断を行います。問診、触診、X線・CTなどの画像診断に基づいて、顎関節や筋肉の状態を詳しく診察します。
 

②主な治療法

スプリント療法（マウスピース治療）：顎関節症の治療でよく行われるのが「スプリント」と呼ばれるマウスピースの装着です。これにより、歯ぎしりや食いしばりによる顎の負担を抑えることができます。
・理学療法：顎の周囲の筋肉をほぐすマッサージやストレッチ、温熱療法などにより、筋肉の緊張を和らげます。
・噛み合わせの調整：噛み合わせの悪さが原因となっている場合は、必要に応じて歯の削合や矯正治療を行うことで、顎への負担を抑えることができます。
・薬物療法：痛みが強い場合は、消炎鎮痛薬などが処方されることがあります。
・生活習慣の指導：歯ぎしりや食いしばり、頬杖、片側噛みなどの生活習慣を改善するよう、指導を行います。
 
顎関節症は早めに対応することが重要です。適切な対応がなされないと、症状が進行し生活に支障をきたすこともあります。顎の痛みや違和感を感じたら、早めに歯科医院で相談することが大切です。
 

3. ストレス軽減と顎の負担を減らすセルフケア

顎関節症の症状を和らげるためには、日常生活の中でできるセルフケアがとても重要です。ストレスを軽減し、顎にかかる負担を減らすことで症状の悪化を防ぐことができます。
 

①顎の負担を減らす生活習慣の見直し

日常生活での癖や習慣が顎関節症の悪化につながることがあります。以下のポイントを意識しましょう。
・片側ばかりで噛まない：食事の際に左右均等に噛むようにする
・頬杖をつかない：片側に負担をかける姿勢は避ける
・うつ伏せ寝や横向き寝を減らす：顎関節への負担を減らすため、仰向け寝を心がける
・長時間のスマホ・PC使用を控える：下を向いた姿勢が続くと顎に負担がかかるため、適度に休憩をとる
 

②ストレス軽減とリラックス法

ストレスが顎関節症の原因となることもあるため、リラックスする習慣を取り入れることが大切です。
・深呼吸をする：意識的にゆっくりと深呼吸をしてリラックスする
・適度な運動を行う：ウォーキングやストレッチなど軽い運動でストレスを発散
・マッサージや温める：顎の周りの筋肉をやさしくマッサージしたり、蒸しタオルを当てて筋肉をほぐす
 

③顎のストレッチとマッサージ

顎関節症の症状を緩和するために、自宅でできるストレッチやマッサージを取り入れましょう。
・顎のストレッチ：口を大きく開けすぎずに「ア・イ・ウ・エ・オ」をゆっくり発音する
・側頭筋のマッサージ：こめかみ部分を指で円を描くように優しくほぐす
・咬筋のマッサージ：頬の奥（奥歯のあたり）を指でゆっくりと押しながらほぐす
 
セルフケアを取り入れることで、顎関節症の症状を軽減しやすくなります。しかし、症状が改善しない場合は、専門的な治療を受けることをおすすめします。
 

4. 横浜市緑区の歯医者 長津田おさまる歯科クリニックの顎関節症治療

「顎に痛みがある」「口を開けると音が鳴る」「口が開きにくい」など、顎関節症の症状は人によってさまざまです。
症状が悪化すると、身体のバランスが崩れ、頭痛や腰痛、肩こりといった全身の不調につながることがあります。
 
横浜市緑区 長津田駅近くの歯医者 長津田おさまる歯科クリニックにご相談に来られる患者さんは、顎関節症でお悩みの方はもちろん「顎関節症かもしれない」と不安を抱えている方や、「なかなか改善しない」とお悩みの方なども来院されています。
 
患者さんの中には身体の不調の原因が顎関節症にあると気づかず、対応が遅れてしまうケースも多く見られます。先ずはご相談にいらしていただければと思います。
 
不安を抱えたまま治療に入るのは誰でも気が進まないものです。
長津田おさまる歯科クリニックでは、顎関節症の治療に際し、まず患者さんの症状や原因について丁寧にご説明し、ご理解いただいてから治療を開始いたします。納得して治療に臨んでいただけよう、治療中の不安や疑問点も、気軽にご相談いただける体制を整えています。
 
大切なのは、治療によって「すべてが元通りになる」ことではなく、「健康な生活を取り戻す」ことです。
長津田おさまる歯科クリニックでは、患者さんが再び健康な日常生活を送れるよう、しっかりとサポートいたします。
 
顎関節症は、多くの方が抱える可能性のある疾患ですが、適切な治療と予防により症状の軽減が期待できます。早期発見や生活習慣の見直しが重要で、軽度のうちに対応することによって、重症化を防ぐことが期待できます。
 
 
顎関節症は、噛み合わせの問題やストレス、歯ぎしりなどが原因で発症し、顎の痛みや口の開閉の不自由さを引き起こす疾患です。日常生活の中でできるセルフケアとして、ストレスを軽減する工夫や、顎への負担を減らす習慣を取り入れることが重要です。
また、症状が改善しない場合は、歯科医院での専門的な治療を受けましょう。
 
横浜市緑区 長津田駅近くの歯医者 長津田おさまる歯科クリニックでは、患者さん一人ひとりに合わせた治療をご提案しております。
横浜市緑区 長津田駅周辺で顎関節症にお悩みの方は、長津田おさまる歯科クリニックまでお問い合わせください。

監修：長田 裕行

経歴：
昭和大学歯学部卒業
北海道大学予防歯科医局
熊澤歯科クリニック研修
神奈川県内歯科クリニック分院長
長津田おさまる歯科クリニック開業